主な取り組み

現在進めている研究

大阪市消防局の救急活動記録を用いた救急搬送傷病者に関する網羅的疫学研究

研究タイトル 大阪市消防局の救急活動記録を用いた救急搬送傷病者に関する網羅的疫学研究
研究概要及び目的 救急業務の一環として記載される救急活動記録ならびに院外心停止記録を用いて、救急搬送に関わる因子を多面的に分析し、救急搬送の効率化ならびにその減少に寄与することを目的とする。さらには、その成果を一般市民ならびに全国の消防機関の消防行政に役立つよう情報発信する
研究期間 2014年9月30日から2024年9月30日まで
フィールド 大阪府大阪市
研究の対象 大阪府大阪市消防局の管轄区で発生し、救急車出動し救急隊が関わった全症例
取り扱うデータ ①消防救急活動記録のデータ
覚知日時、年齢、性別、曜日、発生場所、発生地域、事故種別、医師出場、消防時間関係(指令時刻、出場時刻、現場到着、搬送開始、病院引揚、帰署時刻)、距離関係(現場距離、病院距離、帰署距離)、診療科目、傷病程度、受傷機転、傷病種別、搬送病院名、同乗者、搬送体位、意識状態(JCS 方式、GCS 方式)、住民らの応急処置、顔貌(顔色、表情)、傷病名(初診時、搬送先)、転院搬送、患者時間関係(観察開始、搬送開始、車内収容、医師引揚)、連絡回数、病院選定時間、前駆症状、救急隊応急処置、救急隊使用機材、患者情報(呼吸音、心音、収縮期血圧、拡張期血圧、酸素飽和度、心電図、嘔吐、体温、既往歴)、救急隊特定行為、特定行為傷病者の推移、重症度等
②病院外心停止に関する部分(ウツタイン様式)
患者性別、患者年齢、普段の生活状態、心肺停止目撃状況、目撃者と心停止患者の関係、心肺停止場所、心停止時の状況、口頭指導、居合わせた人による心肺蘇生種別、市民による除細動、時間経過(覚知時刻、出場時刻、現場到着時刻、患者接触時刻、隊員による心肺蘇生開始時刻、初回除細動実施時刻)、救急隊到着時の医師による2次救命処置、初期心電図波形、除細動、二次救命処置、心停止に至った原因、発症1ヶ月後生存、発症1ヶ月後または退院時の機能評価等
期待される成果 救急搬送の効率化ならびにその減少への寄与。さらには、その成果を一般市民ならびに全国の消防機関の消防行政に役立つよう情報発信する。
個人情報保護の仕組み 救急活動記録は、匿名化され個人を識別できない行政資料であり、研究者にもそのデータが提供される。研究者においては、データは厳重に管理する。
了解を求める事項 消防本部が通常業務として記録している利用している行政資料である救急活動記録について、匿名化された状態での研究者への提供。その記録を解析して研究を実施すること。
研究終了後のデータ
取り扱いについて
研究を終了し、論文等発表をした後、10年間、研究実施者がデータを保管する。
研究参加の
取りやめについて
以下の窓口で対応する
本研究課題の相談窓口:京都大学 環境安全保健機構  教授 石見 拓
連絡方法: (Tel) 075-753-2426

京都大学の相談窓口: 京都大学施設部環境安全保健課機構事務掛
連絡方法: (Tel) 075-753-2364
(E-mail) 810kikochosei@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
研究機関及び研究責任者 研究責任者
京都大学 環境安全保健機構  教授 石見 拓