大学院生の吉村さんが下記の研究論文をBMC Emergency Medicine誌 から発表しました。大阪CRITICAL Studyのデータを用いて病院外心停止(OHCA)後の患者における病院到着時の初期体温と神経学的転帰の関連を検討しました。病院到着時の初期体温が37.0℃以上のOHCA患者は、体温が高くなるほど正常体温の患者と比較して,良好な神経学的転帰の低下と関連を認めました。高体温の患者では予後不良とされる敗血症などの基礎疾患を持つ患者が含まれる可能性があり、体温を測定することでそういった患者を早期に特定して治療につなげられる可能性があります。
Yoshimura S, Kiguchi T, Irisawa T, et al. Association between initial body temperature on hospital arrival and neurological outcome among patients with out-of-hospital cardiac arrest: a multicenter cohort study (the CRITICAL study in Osaka, Japan). BMC Emerg Med. 2022;22(1):84.
http://bmcemergmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12873-022-00641-5